「会社の儲け」に貢献する経理 -波平 常雄-
「経理なんてお金にならない」と、思ったことはありませんか?
経営者の中には
「経理事務に人を雇うのはもったいない」
「経理なんて後回し、まず売上を!」という話をよく耳にします。
確かに売上を上げることは大事です。
経理は直接売上を生まない部門であることから、やらなくてもそれなりに会社は動いていきます。
しかし、経理は営業の次に大事です。
営業優先だから経理をないがしろにしてよいわけではありません。
会社の経営活動の結果というのは経理の数字に表れます。
この経理数字がないと正しい判断ができません。
最悪の場合、間違った判断をしてしまい、取り返しのつかないことになってしまいます。
客観的に自社の数字を早く把握することはとても重要です。
毎月行われる決算のことを月次決算といいます。
今月はこれくらいの売上があがって、これくらい経費がかかって、これくらい利益が出た等、早めに対処することができ、「年に1度しか決算しない」という会社よりも堅実な経営ができます。
経理ほど、「会社の儲け」に貢献するものはありません。
「事例」
ある事業所は7年前に約1,319千円の赤字を出し、
お正月を越すお金が4万円しかなく、商工会に相談がありました。
奥さんは経理が全くできなかったのですが、
商工会の「ネットde記帳」を導入し、記帳専任の職員が指導した結果、
3か月で入力が出来るようになり、毎月いくら儲かったかを社長に報告しました。
その結果、年間1,983千円の黒字になりました。
「会社は計画通りに動いているのか」
「どんなところに問題があるのか」を素早く分チェックした結果です。
最新の経営状態をつかみ、不採算部門を切り離すということで、タイムリーに次の一手を打ったためです。
その事業所は今、4年連続で年間10,000千円以上の利益を出し、通帳残高も常に10,000千円を超す状態で、資金繰りも楽になっています。
ロンドコンサルティング 波平常雄